隠岐の3大祭りのうちの一つ、玉若酢命神社御霊会風流が今年も2017年6月5日に行われました。今年は晴れ間ののぞく曇り空でしたが、幸い雨も降ることがなく、たくさんの人が集まりました。
御霊会風流は正確には「玉若酢命神社御霊会風流」(たまわかすみことじんじゃごれえふりゅう)と呼び、隠岐島後の中村地区の武良祭風流、五箇地区の水若酢神社祭礼流に並ぶ隠岐島後のお祭りの一つです。
御霊会風流は地区の神々を一同集結し、天下太平と五穀豊穣をお祈りするお祭りです。「馬入れ神事」が一番の見所となっており、この「馬入れ神事」では下記の写真のように神馬を地区の人々で取り囲み(馬付きといいます)、馬を境内に一直線に駆け上がることで神々を招き入れます。神馬はとても荒々しいため、時にはケガ人が出ることもあります。
毎年6月5日がこの御霊会風流の日となり、本年のように平日の場合でも、一部の学校では午後からなど休みとなることが多く、この日は地域から親子連れが集まります。
神馬は8地区(東郷、飯田、大久、加茂(西田)、有木、原田、西郷、下西(上西))から集まります。歴史によると、古くは48地区から神馬が集まりましたが、現在は前述の8地区から集まるようになっています。
ネットやスマートフォンを使う人が増えた今、FacebookなどのSNSでは隠岐島後の馬入れ神事の写真や動画が多数アップロードされるようになり、隠岐の外に住む隠岐出身の方も、遠方にありながら懐かしさを感じることができる時代になりました。
この御霊会風流は昭和40年より無形文化財として島根県より指定を受けています。隠岐の島後の島民が集う貴重なお祭りの一つとして、これからも大事にしていきたいと思います。